●湯たんぽの起原は?
中国では唐時代から、日本では元禄時代には存在したらしい。元は本焼きの陶器が一般的で、トタンの湯たんぽは大正末期以降に普及しました。陶器の湯たんぽの多くは蒲鉾型で、各地の窯場で焼かれていましたが、火鉢と共に信楽焼き(滋賀県)の物が広く商品化されました。湯たんぽが不足した時期には、徳利(とっくり)が代用されました。戦後はプレス技術が向上し、年産100万個に達したこともありました。本田技研工業を起こした本田宗一郎氏が、湯たんぽをバイクの燃料タンクに利用したのはよく知られたエピソードです。電気あんかや電気毛布の登場で湯たんぽの需要は急減しましたが、最近は効用が見直されつつあります。阪神大震災で電気が不要な「防災グッズ」として注目され、肌が乾燥しないことから介護用品としても需要が伸び始めています。また、電子レンジで温める塩化ビニル樹脂製品やIH(電磁)対応製品も開発されています。
●湯たんぽの名前の由来?
中国では「湯婆」と書いて「タンポ」と読む、間接的に伝わるお湯の温度が母親の体温のように優しく、心地良いことから湯婆の名がつき、日本に伝わってから「湯」が頭について「湯湯婆(ゆたんぽ)」となったらしい。
●湯たんぽ表面の波形は?
表面積を広くして、暖房効果を向上させるため。後、補強効果のため。
●トタンとは?
鉄は強いが錆やすい欠点があります。鉄から錆を防止する方法は種々ありますが、長期に渡り最も経済的で、耐蝕性に優れているのが溶融亜鉛めっきです。この溶融めっきした鉄板を一般的に「トタン」と呼んでいます。ちなみに、「トタン」と混同されがちな「ブリキ」は、鉄に錫めっき加工を施したものです。弊社が採用した素材「スーパーダイマ」(新日本製鐵株式会社製品名)は、従来の亜鉛を主にアルミニウム、マグネシウムおよび微量のシリコンを添加したメッキ鋼板で、添加した元素の複合効果により腐蝕抑制効果を一段と高めた性質を有しています。メーカーによる「塩水噴霧試験」での溶融亜鉛めっき鋼板との比較での結果は「耐蝕性能は15倍」と表記されています。
●低温やけどとは?
40℃〜50℃の比較的低い温度でも、皮膚の同じところが長時間触れていると、赤い斑点や水ぶくれができることがあります。これが「低温やけど」です。皮膚の深部にまで「やけど」が及ぶことが多く、治療に相当な日数を要します。「低温やけど」の防止には身体から離して使用することです。 万一、「低温やけど」を負った場合は、直ちに専門医の診断を受ける必要があります。
また、次のような方がお使いのときには、周囲の方が十分に注 意することが肝要です。
 ヲ乳幼児、お子様、お年寄り、ご病人。
 ヲ皮膚の弱い方。
 ヲ身体に障害のある方、自身で意思表示のできない方。
 ヲ疲労の激しい方、深酒された方。
 ヲ眠気を誘う薬(睡眠薬・かぜ薬など)を服用された方。
●製品安全協会とは?
製品安全協会は、「消費者生活製品安全法」に基づいて、日常生活に使用される製品の安全確保を図るため、設立された認可法人です。
◆業務内容
 (1)製品の安全性に関する基準の作成と、これに基づく製品の検査、および検査に合格した製品に対するSGマークの表示
 (2)SGマーク付製品の欠陥による人身事故に対する賠償措置
 (3)製品の安全性に関する国の規制事務の代行
 (4)製品の安全性に関する調査・研究ならびにPR
●「消費者生活製品安全法」とは?
科学技術の発展に伴い、日常生活にも高性能の製品が使用されるように、生活は合理化され、人手も省けるようになりました。しかし、このような製品は、複雑な構造となっている物が多く、一般消費者にとっては、製品の安全性を自分で判断することはむずかしい場合があります。「安全法」はこのような実情から、消費者が日常 仕様する製品の欠陥による事故を未然に防ぎ、安全性を確保し、消費者の利益を保護することを目的として制定された法律です。
●SGマークとは?
SG(エスジー)マークは、Safety Goods(安全な製品)の略号で、製品安全協会が定めたものです。構造・材質・使い方などからみて、生命または身体に対して危害を与えるおそれのある製品について、安全な製品として必要なことをなどを決めた認定基準を、製品安全協会が定め、この基準に適合していると認められた製品にのみつけられるマークです。

SG_マ−ク